2008年06月27日

でんでん電力電力

 今更ながら、Ubuntuのテスト用マシンを用意できる機運が整いつつあります。金額的スペース的な問題がようやく片がついてきたからです。で、残っている問題は「電力」。日々の電気代はもう目をつむるとして、ブレーカーが落ちないかどうかだけが心配です。現在の20A契約を変えればいいらしいんですけれども、どれくらいにすればいいんだか。あと半年ちょいしか居ないところで、工事とかになったらいやだなーと思ったり。

というわけで、現在持っている家電製品をあらいざらい調べてみました。実際に使っている量ではなく、取扱説明書に書いてある数字です。だから、たぶん各機器の最大値?

ほぼ常時使っているもの
  • テレビ:73W/0.73A
  • ノートパソコン:65W/0.65A
  • 液晶ディスプレイ:45W/0.45A
  • デスクトップパソコン:400W/4A?
  • ルータ:20VA/0.2A
  • ハブ:4.5W/0.045A
  • 冷蔵庫:77W/0.77A
  • 合計:6.845A


パソコンが起動している裏で最低2つぐらいは同時に動きそうなもの
  • ポット:405W/4.05A or 17W/0.17A
  • 洗濯機:370W/3.7A
  • 電熱コンロ:1300W/13A
  • 電子レンジ:950W/9.5A or 1340W/13.4A
  • 炊飯器:350W/3.5A
  • ホットカーペット:800W/8A?
  • 平均:7.608A


たまに動かすかもしれないもの
  • ケータイ:11VA/0.11A
  • 扇風機:まだ不要で部屋の奥に隠れているので不明
  • エアコン:1340W/13.4A
  • 掃除機:500W/5A


おそらくもう使わないもの
  • ビデオ:20W/0.2A or 4.7W/0.047A
  • CDラジカセ:15W/0.15A
  • PS2:50W/0.5A


電子レンジ+電熱コンロ+エアコンの三つでブレーカーが落ちたような気がします(二つだと落ちなかったはず)。まぁ、普通に暮らす分にはエアコンいらないところなんで、エアコンは考慮から外すとします。それでも、20Aでは全然足りてない感じ? 今までブレーカー落ちることがほとんどなかったのが奇跡だったのかもしれません。30Aにすれば足りるのかなぁ。

ノートパソコン並のアンペア数ならいいのですけれども。Ubuntuの開発版やKubuntuがインストールできて、Compizが動いて、仮想マシンで複数のディストリビューションをテストできれば良いので、HDDが潤沢なコンパクトパソコンならある程度抑えられるのでしょうか。でも、それはそれで予算オーバーしそうだなぁ。書いているうちに、素直に30Aに契約変更+ML115しとけって気がしてきました。
posted by しぐま at 01:49 | Comment(3) | コンピュータ

2008年06月14日

じっしんー

とりあえず普通に生きていますという報告だけ。
posted by しぐま at 09:53 | Comment(3) | 日記

2008年05月28日

免許証更新

 久しぶりに免許証の更新に行ってきました。数ヶ月に一回の頻度でしか運転しないので、当然優良運転者講習+ゴールド免許というか、ペーパードライバー証明書。次も5年後です。

あと数年前から中型免許なるものが導入されたらしく、自分も普通から中型免許に変更されました。でも限定付きなので運転できる範囲は旧普通免許と同じらしい。よーするに、普通の8人乗りのワゴン車ぐらいまでなら今までどおりでいいんですよね。車両重量8トン未満、総積載量5トン未満という境目が、どんな車なのかイメージできていないもんで……。

その他、飲酒運転の厳罰化とか駐車禁止の扱いとか、ここ数年で変更された規則をメインにいろいろ30分ほど教わりました。今回の講習はけっこうおもしろかったです。特に注意しなきゃいけないと思ったのは後部座席シートベルトの義務化でしょうか。今までその習慣がなかったもので。そういえばICカードにはなりませんでした。全国一斉導入じゃないんですね。
posted by しぐま at 22:23 | Comment(0) | 日記

2008年05月27日

Ubuntu 8.04 LTS(デスクトップ効果編)

 Ubuntu 8.04 LTS Hardy Heronをインストールしよう第四話(目次はこちら)。今回はUbuntuの紹介記事では必ずと言っていいほど特集される、デスクトップ効果についての簡単な紹介です。


例のごとくうんちくから

 デスクトップ効果(もしくは、3Dデスクトップ視覚効果とも)とは、従来の平面表示だったOSの操作画面を最新のビデオカードの機能を積極的に使うことでより立体風に表示するよう改良したもので、将来的にはより使い易いデスクトップにしていくことを目指しています。Windows Vistaでも、一部のエディションではWindows Aeroという形で導入されていて、CMなどで見た方も多いはずです。LinuxではCompiz/Compiz Fusionが今のところ最有力候補となっています。

Ubuntuでも以前からいろいろな形で利用できましたが、7.10で晴れて公式サポートされるようになりました。インストール時にパソコンのスペックを判別し、デスクトップ効果を動作させるのに十分なスペックなら自動で有効になります。スペックが足りない場合は従来どおりのGNOMEのウィンドウマネージャが利用されます。

いかんせん、現在発展中の分野なため、状況が二転三転しています。さまざまなブログで紹介されていますが、(公式Wikiでさえ)情報が古い場合も多いことに注意してください。デスクトップ効果はいまだ実験的な機能であり、深く利用する場合は常に最新の情報を検索するよう心がけておくと良いでしょう。

とりあえずよく出てくる単語の整理をしておきます。すべてにおいて知っておく必要はありませんが、簡単に把握しておくとトラブルに遭遇したときに解決しやすくなると思います。
X
X.Orgが開発している、デスクトップ上にウィンドウを表示するためのソフトウェア「X Window System」の略称です。バージョン番号を付加してX11やX11R7.2と呼ばれることもあります。
AIGLX
OpenGLを活用してウィンドウの描画をより高速にし自由度を高くする、既存のX Window Systemの拡張機能で、X.OrgとFedora Projectが開発しています。UbuntuでCompiz/Compiz Fusionを使う場合、基本的にX Window System+AIGLX上で動かすことになります。
Xgl
OpenGLを活用してウィンドウの描画をより高速にし自由度を高くする、新しいX Window Systemで、Novell社のDavid Ravemanが開発しています。グラフィックカードによってはXglでないとうまく動かないこともあるようです。X.Orgが提供するX Window Systemが従来通りのX Window SystemにAIGLX機能を取り込んで行くか、SUSE LinuxのようにXglに置き換わるかは今後のX/AIGLX/Xglの発展次第です。
ウィンドウマネージャ
Xはデスクトップ上でウィンドウを管理するソフトウェアと言いましたが、実際にどのような外観をもったウィンドウを表示するかと言ったことはウィンドウマネージャが管理します。X用のウィンドウマネージャは数多くの種類が存在していて、GNOMEの場合Metacity、KDEの場合KWinと呼ばれるものが採用されています(変更することも可能です)。デスクトップ効果を利用するためには、ウィンドウを3D化するウィンドウマネージャであるCompizを使うことになります。
Compiz
Compizはデスクトップ効果で使われているウィンドウマネージャの一つで、Xglと同じくNovell社のDavid Ravemanが開発しています。もともとXgl用のウィンドウマネージャとして開発されましたが、後にAIGLX上でも使えるようになりました。Ubuntuでは最初からインストールされています。
Beryl
3Dデスクトップを実現するウィンドウマネージャの一つです。Compizの私家版としてQuinn Stormによって開発されていたCompiz-quinnstormが、もろもろの理由でCompizから離脱しBerylという名前に変更されました。現在はその理由も解決し、Berylで作成されたプラグインの多くはCompiz Fusionに統合されました。7.10がリリースされるまでUbuntu用の3Dデスクトップとしてよく紹介されるのは、もっぱらBeryl+AIGLXという環境ですので、今でもBerylの紹介記事がたくさん存在します。現在のUbuntuでその紹介記事を元にBerylをインストールしようとすると、システムが不安定になる要因となりますので気をつけてください。
Compiz Fusion
Compiz Fusionは、Compizを拡張するプラグイン集だったりライブラリだったりします。Berylの遺産を含めた便利なプラグインを数多く提供しているので、Compizとセットで語られることが多いです。Ubuntuでは標準でインストールされています。
CompizとCompiz Fusionは基本的に別物です。Compizはデスクトップ効果の基礎部分であり、Compiz Fusionは効果を拡張するものです。ですが、一般的には両者は一まとめにCompizと呼ばれたり、Compiz Fusionと呼ばれたりします。


要求環境

 デスクトップ効果はグラフィックカードの3D描画性能を最大限活用しますので、それなりに新しいグラフィックカードと、Ubuntuでその性能が十分発揮できるドライバが必要になります。たとえ最新の高性能なグラフィックカードを用意できても、Ubuntuで利用可能な適当なドライバがない場合はデスクトップ効果を利用できません。例えば、最近話題のEeePCなど低価格の小型PCでは、比較的新しいグラフィックチップを使っていたりするので、その性能にも関わらずデスクトップ効果がさくさく動くと聞きます。

具体的にどのグラフィックカード(グラフィックチップ)で利用できるかということは一概には言えません。ただ、比較的古いグラフィックスカードや非力なオンボードグラフィックスチップでも動くようです。Intelのドライバパッケージの名前はxserver-xorg-video-i810xserver-xorg-video-intelかも?)になります。ATIのドライバはUbuntuの公式ヘルプのRadeonDriverのページの中で、3D描画がサポートされているもの("Experimental 3D acceleration"と"Full 3D support")が対象になります。ATIの場合、バイナリドライバ(パッケージ名はxorg-driver-fglrx)で動いている場合もあるので注意が必要です。その場合はAIGLXじゃなくてXglを使わなければいけないかもしれません。NVIDIAのものは持ってないのでよくわかりませんがこの辺が参考になるかもしれません。

個人的にはIntelのグラフィックスチップだと比較的動かしやすいようです。NVIDIAの場合は、[システム] - [システム管理] - [ハードウェアドライバ]でバイナリドライバを導入するといけることが多いらしいとか。一番くせのあるのが、ATIのようです。ATIはオープンソースドライバだとバグ持ち、バイナリドライバは非力という噂をちらほら聞きます。最近は比較的どのグラフィックスカードメーカーもドライバをオープンにするという動きが始まりつつあるようなので、今後はもっと改善されることでしょう。


 現在使用中のドライバの確認方法は簡単です。[アプリケーション] - [アクセサリ] - [端末]を開き、以下のコマンドを入力します。
grep autoconfigured /var/log/Xorg.0.log
その結果は“(==) Matched intel for the autoconfigured driver”みたいになるはず(Intelのグラフィックチップ使ってます)。Intelなら"i810"や"intel"、ATIでオープンソースドライバなら"radeon"もしくは"ati"、バイナリドライバなら"fglrx"、NVIDIAなら(たぶん)"nv"か"nvidia"が表示されるでしょう。もし"vesa"と表示されたのなら、デスクトップ効果の使用は諦めてください。"vesa"は基本的にどんなグラフィックカードでも動く汎用のドライバですので、グラフィックカードの独自機能をばりばり使わなくちゃいけない3Dグラフィックスの描画には向いていないんです。インストール時にグラフィックスカードを自動判別できなかったために、"vesa"になっている可能性もあります。その場合は[システム] - [設定] - [メインメニュー]から、未分類にある「モニタとグラフィックスカード」を有効にします。そして、[アプリケーション] - [未分類] - [モニタとグラフィックスカード]を用いて適切なドライバを選択してやると、うまく起動できる場合もあります。この、「モニタとグラフィックスカード」は将来的に削除される可能性もあるので注意してください。

実際にどんなグラフィックカードとして認識されているかは、同じ端末の中で
lspci | grep -i intel
と実行してください(intelの部分はドライバの結果次第でatiとかnvidiaとかに置き換えて)。わけのわからん文字列がいろいろ表示されると思いますが、“VGA compatible controller"、“Display controller”と書いてあるあたりにグラフィックデバイスの名前が載っています。例えば自分のノートパソコン(Compaq nx6310/CT)の場合は
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Mobile 945GM/GMS/940GML (後略)
00:02.1 Display controller: Intel Corporation Mobile 945GM/GMS/940GML (後略)
と表示されました(メーカのスペック一覧を見ると実際のチップセットは"Intel 940GML Express"だそうです)。デスクトップ(Dell Optiplex GX620)の場合は
01:00.0 VGA compatible controller: ATI Technologies Inc RV380 [Radeon X600 (PCIE)]
01:00.1 Display controller: ATI Technologies Inc RV380 [Radeon X600]
でした(メーカのスペック一覧を見ると実際のチップセットは"Radeon X600 Pro"です、たぶんPCI-Express版)。

そのドライバが3D描画に適しているかは、端末内で次のコマンド
glxinfo | grep direct
を入力し
direct rendering: Yes
と表示されれば大丈夫です。ただし、適切なドライバに設定されていて、3D描画を行えていても、Compiz側で「そのグラフィックカードには問題がある」と判断された場合は、デスクトップ効果を有効にすることはできません。


デスクトップ効果の設定

 Compizには数多くのプラグインが存在し、それぞれを適切に設定することはちょっと大変です。そのため、Ubuntuではパソコンのスペックに応じて選択できる複数の設定済み選択肢が用意されています。画面上部のメニューバーから[システム] - [設定] - [外観の設定]から視覚効果タブを開いてください。
デスクトップ効果
前述のとおり、スペックが足りない場合は「効果なし」が選択されます。その場合は、「通常効果」や「追加効果」を選択しようとしても警告メッセージが出て変更できないようになっています。

デスクトップ効果を使えるスペックを満たしている場合は、初期状態で「通常効果」が選択されています(タグが崩れているのは翻訳ミスです)。これは実用的な効果のみです。例えばワークスペースの切り替えをスムーズに行う「デスクトップの壁(Ctrl+Alt+←or→)」や、ウィンドウの透明度を動的に変更したり(Alt+マウスホイール)、ディスプレイを拡大表示したり(Super or Windowsキー+マウスホイール)、ワークスペースを展開したり(Super or Windowsキー+E)……。

「追加効果」を選択すると、さらに派手な効果が有効になります。ウィンドウを動かすとぐんにょりしたり、ウィンドウを最大化するとぷるんと揺れたり、ウィンドウの切り替え(Super or Windowsキー+Tab)がどこかで見たような形式になったり……。


 これら以外にも、もう少し細かく設定できる「設定変更」という選択肢が存在します。これを有効にするためには、まずCompizの設定ツールであるsimple-ccsmをインストールする必要があります。こちらをクリックするか、Synapticからそのパッケージを検索するか、[アプリケーション] - [アクセサリ] - [端末]を起動して、
sudo apt-get install simple-ccsm
と入力してください。インストールが完了してから、[システム] - [設定] - [外観の設定]から視覚効果タブを開いてくと、
設定変更
「設定変更」という選択肢と「設定」ボタンが追加されたことがわかります。設定ボタンによって、「簡易版 Compiz Config 設定マネージャ」(Simple CCSM)が起動しますので自分の好みにあわせて設定してください。またCompizの設定は画面上部のメニューから[システム] - [設定] - [Simple CompizConfig Settings Manager]からでも行えます。

Simple CCSMには“簡易版”と名前が付いていますが、「Simpleでない」CCSMも存在します。元々、こちらが正式な設定ツールだったのですが、多岐に渡るプラグインを詳細に設定できるため、初心者にはわかりづらく、そのため簡易版が作成されました。simple-ccsmパッケージをインストールすれば自動的にcompizconfig-settings-managerパッケージもインストールされ、画面上部のメニューから[システム] - [設定] - [Advanced Desktop Effects Settings]から

Compizの紹介で必ずといってもいいほど出てくる「デスクトップキューブ」も、Simple CCSMやCCSMを使って有効にできます。ちなみに設定画面で出てくる「Superキー」は基本的に「Windowsマークのついたキー」のことです(別のキーに割り当てることもできます)。また、デスクトップキューブを利用する場合、ワークスペースの数の変更はCCSMを使って行う必要があります。CCSMのGeneralあたりを探してみてください。


 プラグインはたくさんありすぎて、どれを使えばいいのかわからないのが正直な感想です。こちらのエントリには、Ubuntuで使えるプラグインとその解説へのリンク一覧を掲載しています(ただし内容が古いです)。また、独学Linuxさんのサイトにはさまざまなプラグインの紹介が載っているので大変参考になります。気になる人は、百聞は一見にしかず。上記サイトでは、さまざまなプラグインの動画をYouTubeにアップロードしてくださっています

また、Compiz-Themes.orgMyX11.orgでは、デスクトップキューブ回転時の背景画像やキューブそのものに張り付ける画像など、Compizプラグインの一部で使える画像を提供しています。

自分はとりあえず「通常効果」を初期設定のまま使うつもりです。


次回から数回に分けて、楽曲管理についての話をします。
タグ:ubuntu
posted by しぐま at 21:29 | Comment(0) | コンピュータ

2008年05月26日

Ubuntu 8.04 LTS(ブラウザ・メーラ設定編)

 Ubuntu 8.04 LTS Hardy Heronをインストールしよう第三話(目次はこちら)。今回はもっとも利用頻度の高いブラウザとメーラに関する設定方法です。


Firefoxの設定

 とりあえずFirefoxの起動。[アプリケーション] - [インターネット] - [Firefox ウェブ・ブラウザ]からでも、GNOMEパネル上のFirefoxのアイコンからでも。一度起動すればホームディレクトリ(ホーム・フォルダ)にプロファイルディレクトリ(.mozilla)が作成されます。あとダウンロード用ディレクトリを作っておくと便利(自分はホームディレクトリの下にDownloadというディレクトリを作っています)。

Firefoxの細かい設定は[編集] - [設定]から
  • 一般:ホームページは初期値のchrome://ubufox/content/startpage.htmlのままで。場合によっては、uboontuに変更するかも。「すべてのダウンロードが完了したら閉じる」にチェック。ダウンロードフォルダは前述の通りDownloadディレクトリに指定する。
  • タブ:「同時に複数のタブを閉じるときは確認する」のチェックをはずし、「常にタブバーを表示する」にチェック。
  • コンテンツ:JavaScriptの詳細設定で「ウィンドウの移動または大きさの変更」のチェックをはずす。
  • プライバシー:「Webページのフォームや検索バーに入力した内容を記憶する」のチェックをはずす。
  • セキュリティ:「サイトのパスワードを記憶する」のチェックをはずす。


さらに画面を効率良く使うために見た目の変更。[表示] - [ツールバー]から、ブックマークツールバーのチェックをはずして、カスタマイズから「小さいアイコンを使用」にチェック。

あとFirefoxは標準でIPv6アドレスを探そうとするために、若干反応が遅くなるらしいのでこれをオフにします。アドレスバーにabout:configと入力して左の緑の矢印をクリック。フィルタに"dns"と入力したときに表示される"network.dns.disableIPv6"の"false"をダブルクリックして"true"に。ずっとこう書いていましたが、どうもルータ側の問題だったっぽいです。学校のルータが更新された途端、問題が解決。でもって、諸事情により古いルータに戻った途端、問題が再発。家のPCだと問題ないので、IPv6は有効にしたままでいきます。


プラグインの確認

 ブラウザを起動しアドレスバーにabout:pluginsを入力して、インストールされているプラグインを確認します。日本語セットアップ・ヘルパで指定した内容にも依存しますが、初期状態では
  • Shokwave Flash
  • Default Plugin
  • Demo Print Plugin for unix/linux
  • iTunes Application Detector
  • Totem Web Browser Plugin 2.22.1
  • Helix DNA Plugin: RealPlayer G2 Plug-In Compatible (compatible; Totem)
  • VLC Multimedia Plugin (compatible Totem 2.22.1)
  • Windows Media Player Plug-in 10 (compatible; Totem)
  • DivX® Web Player
  • QuickTime Plug-in 7.2.0
がインストールされているはずです。プラグインがインストールされていても、Codecがインストールされていないと再生できませんので注意してください。動画関係のCodecに関しては「動画設定編」を参照してください。

気をつけなければいけないのは、Shockwave Flashのプラグインです。このYouTubeなどのFlashを再生するプラグインは標準ではインストールされていません。日本語版セットアップ・ヘルパでubuntu-restricted-extrasパッケージをインストールするか、Synapticなどでflashplugin-nonfreeパッケージをインストールすることで再生できるようになります。もしこのパッケージをインストールしていない状態で、Flashが必要なサイトにアクセスすると“このページをすべて表示するにはプラグインを追加する必要があります。”と表示され、「プラグインを追加」ボタンが表示されますが、このボタンを押すと“Adobe Flash Player (flashplugin-nonfree)”だけでなく、フリーなFlashプラグインである“Swfdec Player for Adobe/Macromedia Flash (swfdec-mozilla)”や“Gnash SWF Player (mozilla-plugin-gnash)”も選択肢として表示されてしまうようです。SwfdecやGnashはフリーではありますが、互換性はまだまだですので通常はAdobe Flash Playerをインストールすると良いでしょう。

ubuntu-restricted-extrasをインストールしておけば必要なパッケージ一式がインストールされますので、YouTubeでFlashが再生されるかや、Shockwave.co.jpのイラストロジックのサイトなどでJavaアプリが動くかを確認すればよいでしょう。


アドオン(旧称:拡張機能)のインストール

 Ubuntu 8.04 LTSでは、現在絶賛開発中のFirefox 3.0のベータ版が採用されました。ベータ版のため多くのアドオンを利用できないようです。まずText Linkは対応済なのでインストール(本家のリンク)。ブラウザの再起動後、ツール→アドオンからText Linkの設定。全般タブのアクション1で「新しい背後のタブで開く(リファラを通知しない)」を選択。「コンテキストメニューに以下の項目を加える」の「開く」のチェックをはずします。

次にGo Upは未対応なので、対応待ち。対応されてインストールできたら、[表示] - [ツールバー] - [カスタマイズ]から「上へ(Up)」のアイコンを「進む」と「再読み込み」の間に配置。


Thunderbirdのインストールと設定

 Ubuntuの標準のメールソフトはEvolutionですが、個人的な趣味からThunderbirdをインストールをします。こちらをクリックするか、[アプリケーション] - [アクセサリ] - [端末]から端末を開き
sudo apt-get install thunderbird
と入力。日本語版セットアップ・ヘルパからもインストールできます。インストールが完了したら、[アプリケーション] - [インターネット] - [Mozilla Thunderbird Mail/News]から起動します。ちなみに日本語化にはthunderbird-locale-jaパッケージが必要になりますが、言語パックによって最初からインストールされていますので気にする必要はありません。

アカウントウィザードが起動するので、メールアカウントを設定します。複数のアカウントを使い分けたいので、「共通受信トレイを使用する」のチェックをはずしておきます。あと前のメールをインポートしたいので、「いますぐメッセージをダウンロード」のチェックははずしておく(このへんちゃんとプロファイルを保存しておけばいいのでしょうけれども)。

で、メッセージをダウンロード(受信)する前に一度終了してから、以前使っていたThunderbirdの~/.mozilla-thunderbird/(ランダムな文字列).default/Mail/ディレクトリ以下の内容をコピーすれば、以前の送受信メールボックスとごみ箱の内容が復帰します。他のアカウントについても同様に([編集] - [アカウント設定] - [アカウントを追加])。

他のアカウントでは別のSMTPサーバを使いたい場合は編集→アカウント設定から「送信(SMTP)サーバ」をクリックして追加します。で、同ウィンドウの各設定名のところの「送信(SMTP)サーバ」を設定したサーバに変更します。

あとは各アカウントに対して「編集とアドレス入力」の「HTML形式でメッセージを編集する」のチェックをはずします。

また[編集] - [設定]から「編集」の「一般」タブを選び「メッセージを転送するとき元のメッセージを」を「メール本文を含める」にします。受信トレイでは「送信日時」の隣の四角いのをクリックして「受信順」にチェックをいれて、受信順の大きな番号が上に表示されるように調整。送信トレイは送信日時が最近のものが上にくるように。

[システム] - [設定] - [お気に入りのアプリ]からメール・クライアントをThunderbirdに。[アプリケーション] - [インターネット] - [Mozilla Thunderbird Mail/News]を右クリックして「このランチャをパネルに追加」をクリック。Evolutionメールのランチャ(標準でFirefoxのアイコンの隣にある白い封筒)を右クリックして「パネルから削除」をクリック。ヘルプのランチャ(青い丸に白いハテナ)を右クリックして「ロックする」のチェックをはずし、同じく「移動」をクリックして右の方に移動。ThunderbirdのランチャがFirefoxの隣にくるようにいろいろ移動。


 Thunderbirdの扱いもどうしたものか悩み中です。どうもGNOMEさんはEvolutionを推しているようだし、MozillaさんはFirefoxに夢中でThunderbirdに手を割けない状態。Ubuntuのヘルプのこともあるし、今のうちにEvolutionを使い慣れておいた方がいいのかなって。でも、ほとんどのメールがインターネット上のGMailで完結できそうな勢いなんですよね。


次回はUbuntuの紹介記事では必ずと言っていいほど特集される、デスクトップ効果についてのお話です。
タグ:ubuntu
posted by しぐま at 22:40 | Comment(2) | コンピュータ

2008年05月25日

Ubuntu 8.04 LTS(基本設定編)

 Ubuntu 8.04 LTS Hardy Heronをインストールしよう第二話(目次はこちら)。今回はインストールした後、初回起動時にまずやっておいたほうがいい細かい設定あれこれです。

無事インストールされたら、特に問題もなくログイン画面が表示されるはずです。ぽんぽんっという音が鳴ればなおよし。グラフィックカードや液晶ディスプレイが認識されていなければ、黒い画面しか表示されないかもしれません。その場合は、いくつかの方法で/etc/X11/xorg.confを修正する必要がでてきます(それ以外にも原因があるかもしれません。大抵はハードウェアの自動認識に失敗しただけです)。その方法についてはGoogleや日本語フォーラムで検索してください。ネットワークがちゃんと設定されていれば、起動後右上に以下の画像のような赤いアイコンが現れて「新しいアップデートがあります。通知アイコンをクリックしてください」というような表示がされるかもしれませんが、今は無視(先にいくつかの設定を行ってから、アップデートします)。
アップグレード通知

ネットワークの自動設定に失敗した場合は画面上部のメニューバーから[システム] - [システム管理] - [ネットワークの管理]を選択して設定したってください(ネットワーク、特に無線LANの設定方法は[システム] - [ヘルプとサポート]の「インターネット」を一通り読むと良いでしょう)。

7.10では、何かをインストールする際、まずインストールCDを読みにいくような設定になっていました。これはネットワーク環境がない場所でも特別な設定をする必要なく、基本的なアプリケーションならインストールできるようにするためです。ただ、ADSLや光回線を引いている恵まれた環境に居る場合はこれは不要で、インストールCDを読まないように設定する必要がありました。8.04では、この初期設定が再び変更され、初期状態ではCDを読まないように設定されています(ネットワークが有効な状態でインストールした場合は、main/restricted/universe/multiverseのコンポーネントがすべて有効になっています)。これらの設定については、画面上部のメニューバーから[システム] - [システム管理] - [ソフトウェア・ソース]の「Ubuntuのソフトウェア」タブで設定できます。

また、インストール時点で設定されているパッケージ配布サーバ(jp.archive.ubuntu.com = ftp.ecc.u-tokyo.ac.jp)はいろんなプロジェクトで利用されており慢性的に調子が悪い状態です。パッケージのアップデートやインストール時に、「パッケージが見つからない」などの問題が生じる可能性もありますので、Wikiの記述を参考に別のサーバに切り替えると良いでしょう。

ちなみに、ハードウェア環境によっては(特にATIやNVIDIAのグラフィックボードを使っている場合)アップデートアイコンの隣に、緑っぽいハードウェアドライバアイコンが現れることもあります。
ハードウェアドライバ1
これは、現在利用されているオープンソースなドライバ以外にも、ハードウェアメーカから提供されているバイナリドライバも利用可能であることを示すアイコンです。アイコンをクリックすると以下のように利用可能なドライバの一覧が表示されますので、必要に合わせて有効にしてください。
ハードウェアドライバ2


 今度は先ほど放置した右上の赤いのアイコンをクリックしてアップデート・マネージャを起動します。上記手順においてパッケージ配布サーバを変更した場合は、念のためまずは「再チェック」ボタンを押してください。時期によっては大量に表示されるかもしれませんが(2008年5月17日の時点で78個)、「アップデートをインストール」をクリックしてがんばって全部インストールさせてください。おそらく、パスワードが求められるのでログイン時に使った自分のパスワードを入力してください。

これはWindowsでいうWindows Updateみたいなものです。けっこう頻繁に「アップデートがあります」と表示されますので定期的にアップデートするようにしてください。アップデートしても再起動する必要はめったにありません。再起動が必要になるのはシステムの根幹部分(カーネルなど)が変更された場合のみです。だから起動したらまずアップデート、でもいいぐらいかもしれません。再起動しなければならないときは、アップデート中に右上に青い丸型矢印のアイコンが表示されて「システムを再起動してください」という表示が出るはずです。
再起動通知1

その場合、アップデート完了後にそのアイコンをクリックして画面の指示に従ってなるべく早く再起動してください。
再起動通知2

ちなみに、赤いアイコンは「重要なセキュリティアップデート」が存在する場合に表示されます。これはセキュリティ的な問題点を修正するアップデートですので、なるべく早く適用するようにしてください。セキュリティアップデートを含まない通常のアップデート通知の場合は、下記のSSのようにオレンジのアイコンが表示されます。

アップグレード通知2


 さて、次に日本語を利用する上で便利なソフトウェアや諸々の事情でJapanese LoCo Teamのみで配布しているソフトウェアを導入します。画面上部のメニューバーから[システム] - [システム管理] - [日本語版セットアップ・ヘルパ]をクリックします(英語版やalternate版だとありません。その場合はこちらの「Japanese Teamによる追加パッケージの利用方法」を参考に、リポジトリを追加し、ubuntu-ja-setup-helperをインストールしてください)。パスワードが求められるのでログイン時に使った自分のパスワードを入力。

まずはUniverseコンポーネントにあるパッケージのインストールです。ここにリストアップされているのはUbuntuの公式リポジトリで配布されている、自由なソフトウェアのみになります。とりあえず自分はチェックしていない状態のままでOKをクリック(Thunderbirdについては、ブラウザ・メーラ設定編でインストールします)。
初期設定1

次はMultiverseコンポーネントにあるパッケージのインストールです。ここにリストアップされているのはUbuntuの公式リポジトリで配布されているけれども、再配布や改変については制限のあるソフトウェアです。ubuntu-restricted-extrasは基本的にチェックをつけておいた方がいいでしょう。xpdf-japaneseはXpdfで日本語を表示するために必要となります。日本語PDFファイルを表示するのにAdobe Readerや文書ビューワ(Evince)を使う場合は必要ないと思います。poppler-dataはPDF表示ライブラリであるPopplerや、それを利用したUbuntuの標準のPDF閲覧ソフトである文書ビューワ(Evince)で日本語を表示するために必要となるので、チェックをつけておいた方がいいでしょう。
初期設定2

Japanese LoCo Teamのリポジトリのアプリケーションは、Ubuntuの公式リポジトリで配布されていないけれども、インストールするのに便利なパッケージをリストアップしています。lha-sjisだけでなくadobereader-jpnadobereader-jpn-ipamonafontにもチェックをいれておきました。LaTeX関係は別エントリで。JDパッケージは本家のリポジトリでも提供されていますが、Japanese LoCo Teamのリポジトリを使うとより新しいバージョンがインストールされます。
初期設定3

最後はMedibuntuリポジトリの追加です。Medibuntuは法的・権利的な理由によりUbuntu公式リポジトリでは配布できないソフトウェア(特にマルチメディアコーデック)を代わりに配布するプロジェクトです。Medibuntuで配布されているSkypeはUbuntuに合わせて若干調整されているようです。また、別のエントリで紹介するAmarokやMPlayerもより多くのコーデックに対応したMedibuntu独自版が配布されているので、Skypeが必要でなくてもこちらを参考に導入しておいた方がいいかもしれません。
初期設定4

Adobe Readerにチェックをいれた場合は、日本語セットアップ・ヘルパ終了後に[アプリケーション] - [オフィス] - [Adobe Reader 8 (Installer)]をクリックし、Adobe Readerのインストールを完了させてください。


以降は個々の要求に応じて設定します。


細かい環境の設定

  • 画面解像度は[システム] - [設定] - [画面の解像度]から変更できます。自分は17インチの液晶を使っているので初期値の1024x768のままにしています。初期値や変更できる解像度はグラフィックカードとそのドライバと設定に依存します。「画面の解像度」に希望する解像度がなくても、設定ファイルを修正することで追加できる場合があるので、日本語フォーラムを検索してみてください。とりあえず[システム] - [システム管理] - [ハードウェアドライバ]でバイナリドライバを検索してみればうまくいくかも。
  • 右下のワークスペースの数は、右クリック→設定で変更できます。いろいろ考えた結果“3”にしてみました。[システム] - [設定] - [外観の設定]で視覚効果を「追加効果」や「設定変更」にしている場合は「デスクトップ効果」のエントリ(第四話)を参照してください。
  • CapsLockキーをCtrlにするために、[システム] - [設定] - [キーボード]からレイアウトタブを開きます。「レイアウトのオプション」ボタンを押すと「キーボード・レイアウトのオプション」ウィンドウが開きますので、“Ctrl キーの位置”を“CapsLock をもう一つの Ctrl にする”に設定します。
  • 一度、スクリーンショットを撮影して標準の保存先を画像ディレクトリになるように変更。
  • 初期状態ではスクリーンセーバが無効になっています。[システム] - [設定] - [スクリーンセーバー]から、好きなスクリーンセーバを選んでください。自分は「宇宙」にしています。
  • Anthy用コーパスのログを保存できるようにします。具体的な方法はこちらを参照のこと。
  • 各種鍵をインポートするために、SSH鍵(id_rsa.pubid_rsa)を~/.sshディレクトリに、GPG鍵(pubring.gpgsecring.gpgtrustdb.gpg)を~/.gnupgディレクトリにコピーします。あと最初にsshgpgコマンドを使うと「秘密鍵の解除」というダイアログが開き、鍵のロックを解除するためにパスワードを尋ねられるので、鍵生成のときに設定したパスフレーズを入力してください。
  • よく使うテキスト・エディタと端末をパネル上から起動できるようにします。[アプリケーション]から該当メニューを表示し右クリックして「このランチャをパネルへ追加」を選択するだけで簡単に設定できます。位置はメールクライアントとヘルプの間ぐらいで。
  • 現在の天候と気温を表示するために画面右上の日付と時刻の部分をクリック、場所を開いて世界地図を表示し、「編集」ボタンをクリックします。場所タブで「追加」ボタンを押して、場所の名称の右にある「検索」ボタンで場所を指定できます。自分はアジア/日本の仙台を選択。


また、デスクトップPCについては、以下の設定も行います。
  • PrintScreenキーを押すと、標準ではスクリーンショットをどこに保存するか尋ねるウィンドウが出てくるのですが、誤爆して押しっぱなしになると大変なことになります(デスクトップPC用のキーボードでよくやるんです)。なんで、[システム] - [設定] - [キーボード・ショートカット]から「スクリーンショットを撮る」をCtrl+PrintScreenになるように設定。
  • 起動時にNumLockが有効になるようにnumlockxをインストールします。まずこのnumlockxへのリンクをクリックするか、[アプリケーション] - [アクセサリ] - [端末]を起動し
    sudo apt-get install numlockx
    と入力。パスワードが聞かれるので自分のパスワードを入力。インストールされたら、端末にsudo cp /etc/gdm/Init/Default /etc/gdm/Init/Default_backup
    gksudo gedit /etc/gdm/Init/Defaultと入力。テキスト・エディタ(gedit:Windowsでいうメモ帳)が起動するので"exit 0"と書いてある行の前に
    if [ -x /usr/bin/numlockx ]; then
    /usr/bin/numlockx on
    fi
    と書き込みます。これで次回ログイン時からNumLockがオンになります。ちなみに、“Ctrl+Alt+Backspace”を押せばコンピュータ全体を再起動することなく、GNOME(Ubuntuのグラフィック部分を担当しているソフトウェアだと思ってください)だけ再起動することでログイン画面に戻ることが出来ます。
  • ログイン時の音が少し大きいので調整します。[システム] - [設定] - [サウンド]からサウンドタブでログイン・ログアウト直後の音を、[システム] - [システム管理] - [ログイン画面](ただし起動しない場合があるみたい)からアクセシビリティタブの効果音でログイン画面表示時の音を切り替えられます。また、環境によっては画面右上のスピーカーのアイコンを左クリックして調節した音量は、ログイン時の効果音には反映されない場合があるようです。よって、音の大きさ自体は、画面右上のスピーカーのアイコンを右クリックし「音量調節ツールを開く」を選択して、適切なスピーカの音量を調節します。


おそらくもっとも利用するであろうアプリケーションである、ブラウザとメーラに関する設定方法は第三話で解説します。
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posted by しぐま at 14:14 | Comment(0) | コンピュータ

2008年05月22日

Ubuntu 8.04 LTS(インストール編)

 Ubuntu 8.04 LTS Hardy Heronをインストールしよう第一話(目次はこちら)。今回はとりあえずインストールするだけです。

インストールするマシンの構成は以下の二つ。ノートパソコン(hpのCompaq nx6310/CT
CPU:     Celeron M 430 1.73GHz
Memory: 512MB
Chipset: Intel 940GML Express
Display: 15.0インチ TFT(1,024×768/XGA)
LAN: Broadcom(無線LANは付属せず)
グラフィック・音声(出力)・ネットワークは自動認識してくれます。その他は未確認。

研究室のパソコン(DellのOptiplex GX620 (PDF)
CPU:     Pentium 4 3GHz(2CPUs)
Memory: 1GB
Chipset: Intel 945G/P
Graphic: Radeon X600 Pro(256MB)
Display: Dell M770(17inch CRT)
Sound: SoundMAX Digital Audio
LAN: Broadcom NetXtreme 57xx Gigabit Controller
グラフィック・音声(出力)・ネットワークは自動認識、2CPUも認識してくれます。その他は未確認。ただオープンソースドライバでデスクトップ効果を有効にすると不意にXごと固まります(カーネルは生きているっぽい)。

ちなみに、Ubuntuデスクトップ版の一般的な機能が使える最低環境
CPU:     x86互換 700MHz
Memory: 384MB
Disk: 8GB
Graphic: 1024x768の解像度で表示可能
Sound: 音が鳴ればなんでも
LAN: インターネットに接続できればなんでも
となっています。デスクトップ効果を有効にしたければ、CPUは1.2GHz、メモリは384MB、Ubuntuが利用できるドライバでハードウェアレンダリングが可能なグラフィックカードが必要になります。


インストール

 まずはUbuntu Japanese LoCo Teamの公式サイトからCDイメージファイル(ubuntu-ja-8.04-desktop-i386.iso)をダウンロードします。BitTorrentを使えるならTorrentファイルをダウンロードした方が速いし、サーバに優しいし、ダウンロードに失敗していないかどうかを確認してくれるのでおすすめです。CDイメージファイルでもTorrentファイルでも、最終的にISOファイルになるので、それを「ISOイメージとして」CDに焼きます(この辺はCD作成ソフトによって名称が違います。具体的な方法はこちらを参照してください)。できたCDを開いてみて、中身が「なんとか.iso」というファイル一個だけが表示される状態でなければ大丈夫です。

あとはCDから起動します。問題なければLiveCDとしてUbuntuが立ち上がります。少なくとも上記の構成だとグラフィック・音声デバイスやネットワークも含めてちゃんと設定された状態で、下記のようなデスクトップが自動的に起動しました(Xが起動しない場合やBusyBox云々言われる場合の解決方法のヒントはこちら)。
8.04のデスクトップ画像
Firefoxを起動してネットワークにつながることを確認したり、Examplesディレクトリの中身のファイルをダブルクリックして各種アプリケーションが機能することを確認してみましょう。あとはデスクトップにある「インストール」アイコンをダブルクリックしたらインストール作業が開始します。

スクリーンショット付きインストールガイドは日経ITProのサイトにあります。ただ、基本的にそれ読まなくても大丈夫なほど簡単。"進む (Forward)"をクリックするだけでOKな勢いです。


言語の選択

 まず言語の選択は「日本語」で。「リリースノート」をクリックするとFirefoxが起動し、こちらのページが表示されます(日本語ローカライズドCDの場合。公式版の場合は、こちらに飛ばされると思います)。
インストール


タイムゾーンの設定

 タイムゾーンの設定は「Tokyo」で。
タイムゾーンの設定


キーボードの設定

 キーボードの設定は日本語キーボードなら「Japan」で。「Japan - Kana」は不思議な配列なので選ぶことはなさそうです。「Japan」と「Japan - OADG 109A」の違いも不明です。「Japan」が106で、「Japan - OADG 109A」が109キーボードってことなのでしょうか。でも、「Japan」の方でも106にはないはずのWindowsキーが使えたりするので、歴史的な経緯とかいろいろあるのかもしれません。あと、テストを行うために入力欄に何か入力しようとするとインストーラが固まったかのように反応が悪くなりました(数分ほどUbiquityだけ無反応になる。他は普通に動作)。再現性とか原因とか全然確認していないので、単純に運が悪かっただけかもしれません。
キーボードの設定


ディスクの準備

 一番の難所はこのディスクの準備でしょう。「ガイド - ディスク全体を使う」が一番簡単ですが、HDDを丸々Ubuntuのためだけに使ってしまうので、既存のWindows領域やデータはすべて消えます。自分はWindows領域はそのまま残しておいて、空き領域にUbuntuをインストールしたかったので「手動」を選びました(事前にLinux用のパーティションが作成されていない場合は「リサイズ」を選択する必要があるかもしれません。「リサイズ」も大抵の場合は問題ないはずですが、不測の事態によりWindows領域が消えてしまう可能性もあるので、バックアップをとってから実行した方がいいでしょう)。
ディスクの準備
HDDの空き容量によっては「ガイド - パーティションをリサイズして空き領域を使う」という選択肢も出るようです。これは試したことがないのでちょっとわかりません。また、「ガイド」を選択した場合は、「アカウントの作成」のステップまで読み飛ばしても大丈夫です。

前のステップで手動を選ぶと、HDDの構成が表示されます。以下はノートパソコンの構成です。
パーティションの設定1
ここで“ntfs”はWindows XPがインストールされている領域で、“fat32”はリカバリ用領域です。通常のノートパソコンにはじめてインストールする場合、大抵はこの2つの種類のパーティションしかないと思います。UbuntuをインストールするためにDドライブをフォーマットしたり、GPartedなどでハードディスクの切り分け方(パーティション)を調整し、“free space”を作成してください(やり方はかなりケースバイケースなので、フォーラムなどで質問・相談する方がいいと思います)。この“free space”は(パーティションを含めて)何も設定されていない領域です。Deviceはsdaと表示されていますが、接続されているハードディスクの種類や接続方法によってはsdbとかhdaとかhdbとかあるかもしれません。

実際にUbuntuをインストールするためには、いくつかのパーティションを作成する必要があります。まず作るのはLinuxに必要なファイルを保存するルート領域(WindowsでいうCドライブみたいなもので、“Mount point”は“/”になります)で、これは必須の領域です。最低でも3GB、今後いろんなソフトウェアをインストールすることを考えれば、5GB以上は欲しいところです。加えて、音楽や動画などの大きなデータファイルを保存することも考慮の上でサイズを決定してください。ただし、個人用のデータを保存する領域(/home)や一時ファイルやログファイルを保存する領域(/var)など、インストール後に肥大化する領域を別のパーティションにわけておくという方法もあります。

もう一つ考えておくパーティションは、メモリの内容をHDDに退避するためのスワップ領域(“Mount point”は存在せず、“Type”がswapになります)です。メモリが十分に大きければスワップ領域は必須ではないようですが、それでも大きなアプリケーションを複数起動したときは足りなくなる場合があるかもしれませんし、ハイバネーションを使いたい場合は必須になるので、作っておいた方がいいでしょう。だいたい、メモリ容量の2倍程度を確保しておくのが一般的なようです。

自分は、上記の“free space”を使って、ルートパーティション(/)にext3で約13GB、スワップパーティション(swap)に約1GBを割り当てることにしました。


まずはルートパーティションを作成しましょう。“free space”の部分をクリックし、“New partition”ボタンを押せば、次の「パーティションを作成」ダイアログが開きます。
パーティションの設定2
タイプは自動で適切なものを選んでくれるますので、よくわからなければ変更する必要はありません。新しいパーティションのサイズは利用可能な最大限のサイズが自動入力されていると思いますのでご希望に合わせて変更してください。自分は前述の通り13GB(13000MB)を入力しています。パーティションのサイズを正確に指定するのは難しいので、多少ずれる(例えば“13000”と入力しても、“12995”と表示される)のは諦めてください。場所も特別な理由がなければ先頭のままで。利用方法はファイルシステムの種類を選びます。普通は“ext3”を選んでおけば大丈夫。マウントポイントには“/”を入力してください。これで「OK」ボタンをクリック。

これで、表示内容が次のように変わったはず(4800MBもUsedになっているのは、以前インストールしたものの残骸だと思います)。ルートパーティションに“Format”にチェックが入っていることを確認してください(入ってなかったらいれてください)。ちなみに、ここまでの作業は「進む」ボタンを押さない限りはやり直すことができます。言い換えると、「進む」ボタンを押せばHDDの内容が変更されるので注意してください。
パーティションの設定3

さらに、スワップパーティションを作成します。先ほどと同様に、“free space”を選択した上で“New partition”をクリックします。
パーティションの設定4
今度は残りすべてをスワップ領域に割り当てればいいので、サイズを変更する必要はありません。利用方法は「スワップ領域」に変更してください(同時にマウントポイントは入力できなくなります)。あとは「OK」ボタンを押すだけ。

再び「パーティションの準備中」画面に戻ります。スワップ領域は自動的にフォーマットされるので、チェックを入れる必要はありません。
パーティションの設定5
これでハードディスクに必要な設定は完了しました。正しい設定になっているかどうかをしっかりと確認の上、「進む」ボタンを押せばHDDに情報が書き込まれます(場合によっては少し時間がかかるかもしれません)。


アカウントの作成

 Ubuntuで使うためのアカウントの設定です。「あなたの名前」は適当でも大丈夫ですが、通常の設定だと画面上部のツールバーに常に表示されることになるので気をつけてください(ログイン名と同じでも問題ありません)。「ログインに使いたい名前」(要するにログイン名)とパスワードはよく考えて。コンピュータの名前はいつも悩むんですけど……自動で設定されるやつでいいや(コンピュータの名前はインストール後でも修正できます)。ここで設定する項目はすべて半角英数字のみを利用してください。必須かどうかはわかりませんが、そうしておくことで問題に遭遇する可能性が減ります。
アカウントの設定


移行アシスタント

 移行アシスタントでは、同じパソコンにインストールされているWindowsからよく使いそうなデータ(IE/FxのブックマークやOutlookのメールデータ、Windowsの壁紙画像など)をUbuntuへ移動するための設定を行います。使ったことがないのでどこまで「うまく動く」かはわからないのですけれども……。ちなみに、この移行アシスタントツールはUbuntuにインストール後に実行する方法がないので、気をつけてください。移行したい場合は、アカウント/OSの名前にある左の四角にチェックをいれてください。
移行アシスタント


インストール準備完了

 これでインストールの準備はすべて完了しました。
インストール準備完了
あとは「インストール」ボタンを押すだけでインストールが開始されます。そうそうDesktop CDの場合そのまま進めて行くとUbuntuのブートローダであるGRUBはMBRにインストールされます。他のところにインストールしたい場合は、「インストール準備完了」ウィンドウの右下にある「拡張...」ボタンを押し、「詳細オプション」ダイアログを開きます。
詳細オプション
「ブートローダをインストールするデバイス」で設定できます。ちなみに「人気投票」にチェックを入れるとUbuntuのサーバにインストールしたパッケージ情報が日々送信され、「追加と削除」アプリケーションで表示される星印に影響を与えます。なお、本家のサイトからDownloadを選び、ダウンロードサイトを選択したあとに出てくるリストから“Other installation options”を選択して“Alternate install CD”をダウンロードして、このCDからインストールすることでもGRUBのインストール場所を変えられます。


インストール中は

 インストール開始すると当分の間は放置です。インストール作業中もそのままインターネットを徘徊するぐらいならできますが、場合によってはCDドライブを酷使することになるのでそっとしておいた方がいい感じ。最近のパソコンなら、インストール完了まで20分もかからないでしょう。あと、最近はUbuntuの日本ミラーサイトやJapanese Teamのサイトの調子がおかしい場合があり、インストール途中にそれらのサイトにアクセスしようとして止まる場合があります。1時間待っても同じ状態から動いていないように思えた場合は、一度終了して上記インストール手順を最初からやり直してください。LANケーブルを抜くなど、ネットワークに接続していない状態でインストールすることも可能です。


インストールの完了

 インストールが完了したら次のようなダイアログが開きます。
インストール完了
「すぐに再起動」をクリック(この時点ではまだCDを取り出さないように)すると、画面の背景が黒くなって電源が切れる間際に「ドライブからCDを取り出してね (Please remove the disc, close the tray(if any), and press ENTER to continue)」みたいな橙色のメッセージが表示されるので(もしかしたらドライブが勝手に開くかも)、CDを取り出してEnterキーを押します。そうすれば再起動してUbuntuが起動します。

これでインストール自体は完了です。実際に使い始める前に、細かい設定をしたほうがいいかもしれません。それに関しては第二話で解説します。
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posted by しぐま at 19:33 | Comment(4) | コンピュータ

2008年05月21日

Ubuntu 8.04 LTSインストールメモ

 2008年4月24日にリリースされた、Ubuntu 8.04 LTS “Hardy Heron”のインストール手順と細々した設定の自分用メモです。日本でもUbuntuが着々と普及してきたおかげで、色んな人が日本語でもっと素晴らしい記事を書いてますし、困ったら日本語公式フォーラムを検索したり尋ねたりするという手段もありますし、有益な本も販売されていますし、雑誌やムックでも特集記事を組んでもらってますので、通常はそちらを参考になされた方がいいでしょう。ここの目的はあくまで、「僕はこうやっていましたよ」というのを未来の自分に紹介することです。
  1. インストール編
  2. 基本設定編
  3. ブラウザ・メーラ設定編
  4. デスクトップ効果編
  5. CDのリッピング編
  6. 音楽プレイヤー・Rhythmbox編
  7. 音楽プレイヤー・Amarok編
  8. 携帯音楽プレイヤー編
  9. 動画設定編
  10. メッセンジャとボイスチャット編
  11. TeX編
  12. その他便利なツール編
Linuxを使うなら当然知っておくべきようなことでも、知らないことを前提としてなるべく丁寧に書くようにしています。なもんで、冗長もいいとこ。上でも書きましたが、基本コンセプトは他のマシンにインストールするようなことがあったときに、明日の自分がこの内容を機械的に進めていけば、書いてある内容に疑問を感じることなく今と同じ環境を構築できるようにするというものです。

7.10からAptURLが標準でインストールされるようになりました。これは、apt:packageにリンクを張れば、ブラウザからそのリンクをクリックするだけでパッケージをインストールできるというものです(apt://packageでもいけるらしいんですけど、どっちがいいんでしょう)。複数パッケージをインストールする場合は、apt:packageA,packageBというようにカンマで区切って書いていきます(複数のパッケージをインストールできない問題は、0.1.1で修正されました)。ただし、カンマで区切っても同時に複数パッケージをインストールできるわけではないようです。このインストールメモでも、パッケージのインストールを必要とする場面では積極的に使っていこうと思います。ただ、どこぞのアフィリエイトサイトばりに「インストールはこちらをクリック」って文が多くなってしまったので、もう少しスマートな使い方を募集中。

今後の課題としましては、以前も書いたようにOpenOfficeの簡単な利用法、一通りできたあと次にどんなことができるのかの指針みたいなものも書けたらいいなぁと。なかなか着手できそうにないので、どっか既にいいサイトがあればいいのだけれど。以前の課題だったCDの焼き方については、日本語版Wikiに書くつもりです。バックアップの取り方はUbuntu Weekly Recipeに編として紹介されましたのでこっちを参照のこと。

おまけ編

  1. 任意のアプリケーションの検索・インストール方法
  2. 問題の解決方法
  3. 不要なサービスを止める方法
リンクがないのはまだ未完成のものです。

参考サイト:

などなど。上記以外にも主だったブログサイトやGoogleで検索すれば、けっこういろいろ便利な情報が出てきます。

過去記事:

タグ:ubuntu
posted by しぐま at 00:34 | Comment(0) | コンピュータ

2008年05月10日

経県値増加

 メルヴィさんに念願だった青森に連れて行ってもらいました。というわけで経県値増加。2年前の99/235点から、他にもオフ会などでいろいろ増えているはずなので再計算してみました。

結果は、122/235点。よし、半分突破。といっても今回は「接地」を真面目に考慮した上に、3ヶ月という基準を満たしていそうなので京都も居住扱いにしたためで、増えたのは当然かもしれません。

目標は未踏をゼロにすることと、少しでも宿泊を増やすことです。福島については夏合宿でなんとかしたいかな。関東近辺は来年以降にまわすとして、実家のそばにも関わらず未踏な和歌山・鳥取は帰省したときにでも。四国・沖縄はさっぱり目処がたっていません。いずれお遍路さんにでもなりますか。

とりあえず仙台にいるうちに、秋田と山形には泊まりに行こう。
posted by しぐま at 22:30 | Comment(10) | 日記

2008年05月08日

官製はがきって死語?

 GW前あたりから自宅に自分宛の郵便物が届かない状態が続いたみたいです。何度送っても「宛先不明」で戻ってくるそうで。確認してみたところ記載ミスってわけでもないし、特に住所が変わったわけでもないので、まったくもって原因不明。

でもって、昨日GWがあけたので郵便局に確認してきました。局員さんがあっちゃこっちゃに電話した結果、「(理由ははっきりしないが)間違って転居扱いにしちゃってたみたい☆」との返答をいただきました。えぇー。その癖、以前(6年前)の住人の情報は残ったままになっていたとか。えぇー。なぜか引越しもしていないのに、「転居届」を再提出するはめになりました。

年度初めの月末を跨いでいるので、重要な書類がロストしていないかどうかがとても心配です。とりあえず、届くはずだった重要な書類2通は再送してもらえることになりました(というかこのうちの1通から連絡があって問題が発覚したので大感謝)。免許の更新ハガキと年金関係は届いているので大丈夫。au/KDDIの領収書はまぁ勝手に再送されるか連絡が来るでしょう。あとは、何かあったかなぁ……

こういうとき電子メールならテスト送信すれば簡単に確認できるのに、なんて考えていたのですけれども、通常の郵便でも自分宛にハガキをテスト投函(?)すればいいだけなんですね。ということで、「転居届」が有効になったことを確認するために、裏に投函日を大きく書いたハガキを送ってみました。これで届かなかったら泣く。
posted by しぐま at 17:39 | Comment(2) | 日記