2006年12月23日

えっじっじー4(動画設定編)

 Ubuntu Linux 6.10 Edgy Eftをインストールしよう第四話。第一話(インストール編)第二話(基本設定編)第三話(ブラウザ・メーラ設定編)はそれぞれのエントリを参照されたし。今回は、各種動画が再生できるように設定します。

といっても前回も書いた通り、僕は動画自体よくわかっていません。とりあえず、動画プレーヤーの設定とFirefoxプラグインの設定が主体になるかと思います。

結論から言うと、再生できるようにはなったけどよくわかりませんでした。ただ、他の人の情報を読む限り、Automatix2(後述)を使ってインストールすれば、まず問題なくインストールできるようです。ここでは、今後のリベンジのための備忘録みたいなノリで。


プレーヤーの話
 Ubuntuで使える動画プレーヤーとして、有名どころとしては多くのフォーマットに対応しているMPlayer、GNOMEの標準プレーヤーであるTotem、KDEの標準プレーヤーAmarok(amaroK?)があります。これらのうちTotemだけは、Ubuntuにも最初からインストールされています(アプリケーション→サウンドとビデオ→動画プレイヤー)。というわけで、ここではTotem(と、それがうまくいかなかったのでMPlayerも)に焦点を当てて書きます。

Totemは最初からインストールされていますが、(特許等の問題があって)いくつかのソフトはインストールされていないためにほとんどの動画は再生できません。その必要なものの一つがバックエンドと呼ばれるものです。Totemは標準ではGStreamerというバックエンドを利用しますが、Xineも利用できるそうです。

さてWikipediaのプレーヤーごとの対応フォーマット一覧を見ると、Totemは、圧縮形式としてMPEG-1/MPEG-2/MPEG-4/WMV/RealVideo/Teoraをサポート、Flashを非サポート、コンテナとしてAVI/ASF/MOV/Ogg/OGM/Matroska/MP4をサポートのようです。とりあえずモジュールを全部入れればこれらは再生できるんじゃないでしょうか。


インストール方法(Automatix2を使う)
 Automatix2はPythonで書かれたインストーラで、Ubuntuに標準で入ってはいないけれどあると便利なあれこれをインストール&設定してくれます。どんなものがインストールできるかは、こちらのサイトのスクリーンショットを見るといいでしょう。マルチメディア系ソフトとグラフィックボード用のドライバのインストールが特に便利です。既に別の方法でインストールされているものも表示されるので注意してください。

Automatix2のインストール方法はちょっと面倒です。Edgyでの詳しい方法はUbuntuの非公式Wikiに書かれていますので、ここでは簡単に説明します(2007年3月ぐらいに方法が変わっています、ここやWikiに書いてあるのは新しい方法です)。

まずアプリケーション→アクセサリ→GNOME端末から端末を起動して
gksudo gedit /etc/apt/sources.list
と入力します。するとパスワードが問われるので自分のパスワードを入力すると、既にいろいろなことが書かれたテキストエディタが起動するはずです。その一番最後に
## Automatix repo
deb http://www.getautomatix.com/apt edgy main
と入力・保存して終了します。再び端末に戻ったあとは
wget http://www.getautomatix.com/keys/automatix2.key
gpg --import automatix2.key
gpg --export --armor E23C5FC3 | sudo apt-key add -
gpg --keyserver subkeys.pgp.net --recv CC919A31E23C5FC3
gpg --export --armor CC919A31E23C5FC3 | sudo apt-key add -
sudo apt-get update
sudo apt-get install automatix2
と入力していきます。これでAutomatix2がインストールされました。正しくインストールされた場合、アプリケーション→システムツール→Automatixで起動できます。Automatix2は、いくつかの国ではインストールしてはいけないソフトもインストールするため、最初に警告画面が表示されることに注意してください。あと先ほどダウンロードした"automatix2.key"というファイルは、もう削除しちゃって大丈夫です。

とりあえず関係ありそうなものをどんどんインストールしていきましょう。MultimediaのAUD-DVD Codecs/MPlayer and FF Plugin/Media Players/Multimedia Codecsの四つにチェックをいれてStartボタンを押します。いろんな文字が表示される黒い画面が起動するはずです。ちょっと時間がかかるかもしれませんが、のんびり待ちましょう。黒い画面が閉じたらインストール完了です。アプリケーション→サウンドとビデオにMPlayer Movie PlayerやらVLC media playerやらBeep Media Playerやらが追加されているはずです。


再生テスト
 実際に動画が正しく再生されるかどうか確かめたいところです。手元に動画ファイルがある人は、それで確かめばいいのですが自分の場合そういうのがあまりなかったので探すのに苦労しました。で、以下のサイトを使いました。
  1. スウェーデン王立科学大学の望遠鏡による太陽表面の動画
    真ん中より少し上あたりにmpeg(モノクロ)とmov(モノクロとカラー)の動画ファイルがあります(これを再生させるのが当初の目的でした)。
  2. FLV_Converter
    YouTubeのフラッシュ動画をAVI/MOVファイルに変換してくれるサービスです。
  3. NASA TV
    NASAのストリーミングサービスです。さまざまなプロトコルが用意されています。
  4. Appleのトップページ
    ブラウザのプラグインが動いていればMacのCMが表示されます。
  5. ひのでのファーストライト
    日本の太陽観測衛星ひのでによって撮影された、太陽表面のダイナミックな動画が見られます。動画は全てMPEG1のようです。

Totem/GStreamer、Totem/Xineでは1を正しく再生することはできませんでした(MPlayerならOK)。2はTotem/Xine、MPlayer共にOK。ただしTotemのほうが若干荒い感じにも見えました。3はTotemだとすべてアウト、MPlayerだとWindows Mediaだけ再生できました。4は両方OKなのですが、音がずれます。何がいけないんかなぁ。5はMPlayerでしか確認していませんが、Firefox上でもスタンドアロンでも表示可能でした。ただしFirefox上の場合、50%バッファ→再生→ストップ→100%バッファ→ストップとなるので、もう一度再生ボタンを押さないと全部は再生されない模様(これはこっちのネットワークの問題かも)。特に1はNautilusのプレビューだと正しい映像のサムネイルが表示されるのに、Totemでは崩れて表示される不思議。


うまく再生できない場合
 MPlayerは初期設定がおかしく、ファイルを開くとエラー("Error opening/initializing the selected video_out (-vo) device.")が出て再生できませんでした。MPlayerを起動後、メインウィンドウを右クリックしてPreferencesを選択、Videoタブの"Avilable drivers"をx11にしてMPlayerを再起動してください。

その他、再生できないことがある場合、公式日本語フォーラムのこのトピックが参考になるかもしれません。


ブラウザのプラグイン
 ブラウザのアドレス欄にabout:pluginsと入力し表示すると、インストールされているプラグイン一覧が表示されます。Automatix2で各種メディアプレーヤーをインストールするとTotemとMPlayerのプラグインが表示されるかと思います。初期設定ではTotemが優先されるはずです。

優先順位を変える方法がちょっとわかんなかったので、とりあえずちゃんと動きそうにないTotemのプラグインを削除することにしました。アプリケーション→アクセサリ→GNOME端末から端末を起動して
sudo apt-get remove totem-mozilla
と入力してください。ubuntu-desktopも削除されるかもしれませんが、これ中身のないパッケージなので一緒に消しちゃって大丈夫です。


うまくいかなかったインストール方法
 上ではAutomatix2を使って全てインストールしましたが、Automatix2を使うことに抵抗があったので、最初は非公式Wikiに従ってコーデックその他をインストールする予定でした。結果として(自分の環境では)非公式Wikiの方法だとうまくいきませんでした。

実行した手順はまずマルチメディアコーデックをインストールするを元に、w32codecs以外をインストールします。この段階で、gstreamer0.10-plugins-baseとgstreamer0.10-plugins-goodは既にインストール済みで、libdvdread3が同時に必要なパッケージとしてインストールされました。

次に他のリポジトリを追加するを元に、"deb http://packages.freecontrib.org/plf edgy-plf free non-free"を追加し、
wget -q http://packages.freecontrib.org/ubuntu/plf/12B83718.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo apt-get update
を実行しました(12月11日時点ではそのようにせよという記述だったと思うのですが、12月13日に同項目を見直すとこのレポジトリが削除され、代わりにhttp://mediubuntu.sos-sts.comが追加されています。Wikiの履歴)。レポジトリを追加したら、w32codecsをインストールしました。

Wikiの説明だとこれだけで大抵の動画は再生されるはず、なんですけど……。上記テストは全てダメでした。1はAutomatix2でインストールしたときと同じ症状、2は動画を見られることは見られるのですけれど画面全体に斜線のようなノイズが入ります。3はプロトコルが対応してないよというエラーメッセージの表示、4はブラウザ内の該当部分が真っ黒になるだけでした。


Automatixに対する不安
 上記のようにAutomatix2はインストールにまつわる諸々のこと(リポジトリの追加・鍵の更新・aptコマンドの実行)をやってくれるのですが、個人的にはかなり不安に感じています。何をやっているのか今一つ自分がわかってないからです。

例えば、"Multimedia Codecs"を選択したとき、Wikiで列挙されているようなパッケージに加えて、libartsc0 libavcodec0d libavformat0d libcurl3-gnutls libdc1394-13 libmjpegtools0c2a libmodplug0c2 liboggflac3 libquicktime0 libvorbisfile3 libxine1 libxvmc1 alsa-oss faac faad ffmpeg gstreamer0.10-fluendo-mp3 gstreamer0.10-fluendo-mpegdemux gstreamer0.10-gnonlin gstreamer0.10-sdl lame libxine-main1 mjpegtools mpg321 sox totem-xine vorbis-toolsがインストールされました。すると、なぜWikiではこれらは必要ないということになったのか、そもそも「特別パッケージ」ってなんだというような疑問がわくわけです(ちゃんと調べればわかることなのでしょうが)。

さらに、同時にtotem-gstreamerが削除されてしまいました。totem-mozillaやtotemがそのパッケージを必要としているために警告画面は出るのですが、問答無用で削除、です。これは依存関係を壊してしまい、今後のパッケージ管理に影響は出ないのかとか不安になるわけです(totem-gstreamerに限って言えば、totem-gstreamer/totem-xineのどちらかがインストールされれば良かったようです)。

あとは野良パッケージを遠慮なく放りこむところでしょうか。動画プレーヤーのようにさまざまな形式に対応するためには(公式には採用できないものも含めて)いろんなパッケージが必要なのはわかりますし、公式レポジトリに含まれないソフトを(ソースをビルドするなり、バイナリを取得するなりして)インストールことなんてよくあることなのでしょうけど、やっぱりそういうのは自分のコントロール下におきたい気がするわけで。

ここまで書いていて、全部杞憂じゃんかと思えてくるようになってしまいましたけど、今後の自分が納得するためのメモとして残しておきます。よく考えたら、日本語版セットアップヘルパも似たような位置づけなんだし、Automatix2を公式のヘルパとして採用してくんないかな。


さて、次回はTeX関係のインストールです。
posted by しぐま at 18:49| Comment(0) | コンピュータ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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