Stellarium 0.9.0リリース!(06/06)
Stellariumチームは、オープンソースなプラネタリウムソフトであるStellariumのバージョン0.9.0をリリースしたことをお知らせします。Stellariumは、まるであなたが肉眼や双眼鏡や望遠鏡で夜空を見上げたときのような、本物そっくりの星空を表示します。是非、試してみてください。
バージョン0.9.0の新機能は以下のとおりです:
- Hipparcos、Tycho2、NOMADの巨大な星表データを採用(これらのうちいくつかは、別途ダウンロードすることで利用可能になります)
- 新しい地域の星座:ラコタ(アメリカの先住民族)、ナバホ(アメリカの先住民族)、イヌイット(イヌイットに関してはJohan Meurisによる星座絵もついてきます)
- 新しい投影方法: Orthographic, Lamberts Equal Area, Cylinder
- 惑星の座標がより高精度に
- 彗星のような天体を追加可能にする、新しい軌道計算クラス(ただし、まだ特別な表示はされず、惑星と同じように表示されます)
- Windowの動的なサイズ変更。WindowsとMac OS Xだと、フルスクリーンのオンオフを軌道中に切り替えられます
- 惑星を選択中に、Ctrl+Gを押せば観測者の座標をその惑星まで移動してくれます
- 背景の設定項目の中にその背景画像の座標を指定できるようになりました
- 地球(街の座標)、月(各種観測ミッションの位置)、火星(各種観測ミッションの位置)の新しい座標の追加
- 新しい背景画像:Garching(ドイツはミュンヘン近郊の都市)
- 背景やスクリプトのインストールが簡単になるようデータファイルの構造を変更
- いくつかの星雲画像を更新:より正確に星雲画像を配置
- 数多くのバグの修正と、Stellarium用の拡張機能を簡単に作れるようにコードの大幅な変更を施しました(ただしAPIはまだ確定したわけではありません)。
バグレポートや、バグの修正、翻訳やパッケージングなど、リリースのために手伝ってくれた全ての人に感謝します。WikiにはStellariumを手伝うための方法が書いてありますので、興味のある方は是非よろしくお願いします。
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以上、ニュースの翻訳でした(原文)。
以下はChangeLogにのみ載っていた新機能です。
- 複数の星座を同時に選択可能に
- TUI表示時に、スクリプトディレクトリを再読み込みする
- キーボードで恒星日/恒星週単位の移動が可能に(Alt -, Alt =, Alt [, Alt ])
- Jpeg画像の読み込みが可能に
- メインウィンドウはSDLの代わりにQT4.2を使うように
- 惑星間を移動した場合、タイトルバーの表示を変更する
- autoconf/automakeの代わりにcmakeを使うように(このバージョンではまだ古い方も使えます)
これにあわせて前回のニュースで紹介したタスクリスト(Google Spreadshetts)も更新されています。
以下、些細な情報
まず、必要なパッケージが0.8.xから大幅に変わっています。こちらのページを参考に、必要なパッケージをインストールしてください。Ubuntuでaptitudeじゃなくてapt-get使いたい場合、あげられているパッケージにgettextを追加してください。
CMakeが採用されたので、Linuxのインストール方法が変わります。従来の
./configure;make;sudo make installではなく、cmake .を使用してください。また、従来どおり日本語表示のための設定も必要です。
make
sudo make install
星の描画はだいぶきれいになっているのですが、日本語表示関係の問題は直ってませんというか悪化しています。0.9.0はどちらかというと内部コードの可搬性を高めるための改良がメインだったので、外部からのパッチはひとまず置いておくという方向性を採られたようです。もし、英語ロケールと日本語ロケール両方を使いたい場合は、0.8.2のままアップデートしない方がいいかもしれません。ずっと日本語のまま使うというのであれば、特に目立った問題は生じないはず。
また今回はSDL/autotools→Qt/CMakeへの移行が始まってから初めてのリリースです。個人的にはStellariumで使われているのに惚れ込んでSDL/autotoolsの勉強を始めたばかりなので、移行されるとちょっとショボーンなのですが。
CMake採用の理由はおそらくマルチプラットフォーム対応につきるでしょう。もちろんautotoolsもWindowsで使えるのですが、なんかいろいろと難があるそうです(Cygwin必須とか?)。CMakeはVC++などでも使えるとかなんとか。
Qt採用の理由はわかりません。マルチスレッド対応の容易さとかあるのかな。個人的にKDEよりGNOME派なんで、どうせならGtk+を採用して欲しかったのだけれども。ただ、SDLから脱却してくれれば「一般的なIMを使った日本語入力が可能になる」というとてつもなく大きなメリットが待っているので今後の更新に期待です(今回はメインウィンドウだけQt化なので、あまりメリットはない)。
